大阪万博会場で水トラブルが続く理由…ユスリカ大量発生に続き、指針値20倍のレジオネラ菌

公開日: 更新日:

 大阪・関西万博で、またしても水にまつわるトラブルだ。

 万博協会は5日記者会見を開き、会場南側にある「ウォータープラザ」の海水から指針値の最大20倍に当たるレジオネラ属菌が検出されたため、きょうまで水上ショーを中止すると発表した。あす以降の再開は検査結果をふまえて判断するという。

 レジオネラ属菌は、消毒されていない水や入れ替わりの少ない水、水温が20~50度前後の水に混入した時に増殖する恐れがあるとされ、発熱や肺炎などの症状が出るレジオネラ症の原因となる。公衆浴場やプール施設などで基準値を超えるレジオネラ属菌が検出された例があり、高齢者を中心に死亡例も少なくない。

 万博協会は今後、海水の循環量を増やしたり、消毒や配管清掃を強化するという。

 広さ3ヘクタールの「ウォータープラザ」には大阪湾の海水が引き込まれており、約300基の噴水が設置されている。この広大な施設は、万博会場で大量発生している羽虫「ユスリカ」の発生源にもなっており、大屋根リングの上で蚊柱が発生するなどの問題になっている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル