カッコええはいらん…大人の価値観のアイドルを生んだ純烈・酒井一圭のプロデューサー気質
「カッコええとかいらんねん。カッコええは食われへんかった」
(酒井一圭/日本テレビ系「故人と話す不思議部屋 異人たちとの夏」5月26日放送)
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ムード歌謡グループ「純烈」のリーダーとして活躍する酒井一圭(49)。彼がCGで蘇った若い頃の自分と対話する中で当時を振り返った語りが今週の言葉だ。
酒井は子供の頃、「アントニオ猪木と『あばれはっちゃく』と『太陽戦隊サンバルカン』のバルイーグルになりたかった」(双葉社「ふたまん+」2024年11月17日)。そのため、親に懇願し児童劇団に入団。小学4年生の時に「逆転あばれはっちゃく」(テレビ朝日系)のオーディションに受かり、夢のひとつがかなった。
ところが忙しすぎて学校に行けなくなり、このままでは大変なことになると思い、芸能界から一時足を洗った。だが、高校3年生の頃、文化祭でブルーハーツのコピーバンドとして舞台に上がり、熱気を浴びると芸能界への思いが再燃。一方でこの頃、人気を集めていたのは木村拓哉や、いしだ壱成、武田真治。世間が求めるものと自分のキャラクターを冷静に分析し「自分のピークは50代以降になっちゃう」(「双葉社「THE CHANGE」24年1月27日)と悟った。