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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

カッコええはいらん…大人の価値観のアイドルを生んだ純烈・酒井一圭のプロデューサー気質

公開日: 更新日:

「カッコええとかいらんねん。カッコええは食われへんかった」
 (酒井一圭日本テレビ系「故人と話す不思議部屋 異人たちとの夏」5月26日放送)

  ◇  ◇  ◇

 ムード歌謡グループ「純烈」のリーダーとして活躍する酒井一圭(49)。彼がCGで蘇った若い頃の自分と対話する中で当時を振り返った語りが今週の言葉だ。

 酒井は子供の頃、「アントニオ猪木と『あばれはっちゃく』と『太陽戦隊サンバルカン』のバルイーグルになりたかった」(双葉社「ふたまん+」2024年11月17日)。そのため、親に懇願し児童劇団に入団。小学4年生の時に「逆転あばれはっちゃく」(テレビ朝日系)のオーディションに受かり、夢のひとつがかなった。

 ところが忙しすぎて学校に行けなくなり、このままでは大変なことになると思い、芸能界から一時足を洗った。だが、高校3年生の頃、文化祭でブルーハーツのコピーバンドとして舞台に上がり、熱気を浴びると芸能界への思いが再燃。一方でこの頃、人気を集めていたのは木村拓哉や、いしだ壱成武田真治。世間が求めるものと自分のキャラクターを冷静に分析し「自分のピークは50代以降になっちゃう」(「双葉社「THE CHANGE」24年1月27日)と悟った。

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