「まるます家」(赤羽)聖地で異彩を放つ鰻と鯉の名店、モヒート酎ハイで!

公開日: 更新日:

 JR赤羽駅東口を出て左手を見ると、一番街のアーケードがドンと目に入る。そこは都内屈指の昼飲みタウンとして知られ、昼前、11時ごろから賑わいを見せる。赤羽にやって来る人はこれからランチを食べ、夕方まで仕事するサラリーマンやOLとは異なり、解放感に浸りながら明るいうちから飲む、食べる、会話をはずませる。

 一番街を入って左に曲がるように緩やかな坂道を歩くと、「聖地」の象徴ともいえる「まるます家」がある。外観は居酒屋風だが、メニューは日本中の飲食店でもマネできないような通好みが並ぶ。女将さんの石渡宏子さんは「昭和25年に食事ができる居酒屋を始め、先代の社長が浜松の出身で飲み屋だけだと暇なので鰻を出すようになって今の形になった」と語る。居酒屋メニューの他に鰻と鯉料理の短冊が目を引く。

 鰻は「かば焼き」「うな重の亀重」「特上鰻」。鯉は「鯉生刺」「鯉のあらい」「鯉こく」、それから「なまずから揚」。あらいは見かけることはあっても生刺しは珍しい。鯉の3点セットを食べてみた。薄造りの生刺しはほんのり甘い、あらいはシャリシャリ、鯉こくは中まで煮汁が染み込み、骨まで食べられそうだ。

「生きた鯉が外にいるんですよ」と女将さん。早速見せてもらう。銀色のボックスの中に跳びはねる鯉。水しぶきが顔を直撃する。これがごちそうになるのだ。

まるます家オリジナルの「モヒート酎ハイ」

 店内はへこみの線の部分がカウンターになっている造り。目の前の常連さんが傾けているのは大きなボトルと緑が彩るグラス。なんだ、これは。答えはまるます家オリジナル「モヒート酎ハイ」で、チューハイhiLiki「ジャン酎(1リットル入り)」1100円にライム&ミントのセット100円をプラス、ライムとミントをグラスの中でつぶすと香りよく、口当たりをスッキリさせてくれる極上ドリンクだ。

 これで鯉を食べると、これまで味わったことのないマリアージュが実現する。獰猛な顔つきのなまずのから揚げも穏やかな味わいに変化する。

 コロナで休業していたが、4月27日から再開した。GWはファンがドッと押し寄せ、店の前に長蛇の列ができた。平日は早い時間に仕事を終えたサラリーマンが穏やかな表情で語り合う。学生風の仲間たち、中年のカップル、地元の常連……。店は心地よい喧騒に包まれていた。

(住)東京都北区赤羽1-17-7
(電)03・3901・1405
(営)11~19時
 鯉生刺600円、なまずから揚600円、ジャン酎(1リットル入り)1100円 

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