著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカ大統領選…妊娠中絶をめぐる戦いがハリスに勝利をもたらすか

公開日: 更新日:

 大統領選を目前に、人口妊娠中絶の可否をめぐる戦いがさらに激しくなっています。

 民主党候補のハリス氏は中絶容認派、対する共和党のトランプ氏は反対派です。

 投票日が近づくにつれ、現行のあまりに厳しい禁止法に対し特に女性や若者からの反発が強まる中、共和党の政治家の中には、票を失うのを恐れて、できるだけ問題から距離を置こうとする動きさえ出ているほどです。

 アメリカでは1973年から約50年間、中絶は憲法で保障された女性の権利でした。しかし2022年の最高裁判断で「中絶の可否はそれぞれの州議会に委ねられるべき」という判断が下されたたために、現在アメリカ50州のうち、保守共和党議会が権力を握る14州で、中絶は事実上の全面禁止となっています。

 中でも今注目を集めているのは、この春フロリダ州で施行された新たな法律です。この法では女性は妊娠6週間までの中絶が許されているとはいえ、事実上は全面禁止と同じです。なぜなら6週間までに妊娠に気づく女性は非常に少ないからです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然