著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

衝撃…全米14州で中絶禁止以降、レイプで妊娠した女性は6万5000人

公開日: 更新日:

 2022年人口妊娠中絶が事実上禁止になったアメリカの14州で、レイプにより妊娠した女性は6万5000人にのぼることがわかり、衝撃が走っています。

 発表したのは米国医師会が発行する臨床雑誌JAMAです。

 アメリカにはかつて、レイプの場合には中絶を認めるべきという政治的コンセンサスがありました。しかし現在では、中絶を禁止している州で、レイプの例外を設けているところはほとんどありません。例外があっても、レイプされたことを警察に届け出るのが条件です。

 このような状況で、レイプで妊娠した人がどれほどいるかを算定することは、容易ではありません。研究者たちはまず、中絶が禁止されている州で起こったレイプ件数を推定しました。

 基礎となったのは、CDC疾病予防管理センターが実施した調査で、警察に届けられなかった性的暴行も含まれ、おそらく最も正確な推定値と考えられています。結果、該当される地域と時期において、15歳から45歳までの女性に対する膣内レイプは、実に52万件にのぼりました。その後CDCのデータに基づき、これらの暴行の12.5%が妊娠につながると計算、6万5000人という数字が導き出されたとしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情