日常を忘れられる「たたずみ酒場」「瀑声」に耳を傾け燗酒をあおる異世界…「おんたき茶屋」は新神戸駅から歩いて15分、眼前の風景はまるで絵画

公開日: 更新日:

眼前の風景はまるで絵画

 やっとのことでたどり着いた雄滝は圧巻の一言。上流から滝つぼへ落ちてゆく瀑流は迫力満点ながら、どこか繊細さも併せ持つ。滝つぼに漂うマイナスイオンが、カオスな県政取材でよどんだ心を浄化してくれた。

 さらに数メートル階段を上がると見えてくるのが、おんたき茶屋である。小屋のようなシンプルな外観だが、屋内と屋外にそれぞれ20席ほど設置され、思ったよりも広い。目を引くのは屋外テラスに用意されたカウンター席だ。

 一般的な飲食店なら、カウンターテーブルの向かいにはキッチンがあったり、シェイカーを振るバーテンダーがいたりするものだが、こちらは違う。ナント、テーブルの先には空間が広がっており、生い茂る木々と、奥にわずかだが雄滝の姿を望むことができるのだ。ちょうど紅葉シーズンだったこともあり、木の葉は赤や黄に染まり、あたりには「ゴーッ」という流水音が響き渡っている。

 記者はもちろんテラス席をチョイス。15分ほどのトレッキングでスッカリ火照った体に、まずはビールだ。流し込んでいると、店員の女性が大根とツナの和え物、おでん3種を運んでくれた。和え物は七味がアクセントになっており、おでんはアッサリとしながら出汁が効いている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い