著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみは「日本人ファースト」をどう思うのか

公開日: 更新日:

 ここ2、3年、故郷の仙台で大半を過ごしている。気候は温暖だが中途半端に都会的な街だ。

 アジアの若者が増え、電車でミャンマーの若者に出会った。介護士の2人は恥ずかしそうに小声で話し、ずっと手をつないでいた。仙台に進駐軍がいた戦後、女性は手をつないで歩いていた……怖かったのだ。

「日本人ファースト」という嫌な言葉が流布している。国籍をかざし、日本語、日本文化、日本の歴史……まず自分たちからやれと高齢者は思う。大坂なおみはどう思っているだろう。

 大坂の父はハイチ、母は北海道。3歳まで大阪で育って渡米した。日本語はかなり理解するがしゃべれない。日本文化は知らないが好物はトンカツ。日本協会のお百度参りと三顧の礼で日本国籍を選び、期待に応えて日本選手初のメジャー制覇、それも4度。国別対抗戦で戦い、東京五輪では最終聖火ランナーだ。ところが……。

 大手スポーツウェブで、大坂なおみの記事はアクセス数が伸びないという。肯定的記事はダメで否定的記事が伸びる。英語で話す、日本にいない、ファッションが派手、抜群の稼ぎ、人種差別に盾つく、棄権が多い……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離