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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【空芯菜】夜に食べて安眠の助けにしたい…疲れがたまったときに役立つ

公開日: 更新日:

 空芯菜は、茎の内部が空洞になっていることからこの名で呼ばれる東南アジア原産の葉物野菜です。暑い地域でよく育つため、日本では夏場に多く出回りますが、近年は通年で入手できる店も増え、中華料理などで口にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。シャキッとした歯ざわりとほのかな苦みが特徴です。

 そんな空芯菜には、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化ビタミンが多く、さらにカリウム、鉄、カルシウム、食物繊維などたくさんの栄養素が含まれます。なかでもカリウムは空芯菜100グラム中に約500ミリグラム、βカロテンは緑黄色野菜の基準を大きく上回る量が報告されています。

 これらの栄養素は体内の酸化ストレスに対する防御や体液バランスの維持に関与することが知られているので、疲れがたまった時などに役立つ食品と言えそうですね。

 時間栄養学の観点から考えてみると、食事内容が睡眠の質や翌日の体調に影響する、カロテノイドなどの抗酸化物質の摂取が睡眠時間や睡眠と関連するといった報告からも、夕方~夜の摂取がおすすめできそうです。この時間帯は副交感神経が働き始め、体が休息へと向かう時。空芯菜に含まれる抗酸化ビタミンが、就寝前の代謝過程で生じる酸化ストレスに対する備えとして働く可能性も大いにありそうです!

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