高市首相どうする? トランプ大統領「任期中は台湾有事ない」明言…日本が防衛力強化の根拠失う哀れ

公開日: 更新日:

 対中強硬路線は転換なのか。トランプ米大統領の中国に対する“融和ムード”が加速している。

 先月30日に行われた米中首脳会談で、中国が米国へのレアアース輸出規制を1年延期(米国は事実上撤廃と説明)で合意。“ディール成功”で上機嫌だからなのか、トランプ大統領が1日、自身のSNSで米中首脳会談を「G2(2大国)会談」と表現し、「平和と成功につながる」と成果を強調した。「G2」は、米中2カ国で世界を仕切り、牽引するという意味で使われるワードだ。

 さらにトランプ大統領は、2日放送の米テレビのインタビューで、米中会談では台湾有事について「全く出なかった」とし、「私が大統領でいる間は何もしない」と約束しているとも語った。自身の任期中に台湾有事はないということだ。トランプ大統領は10月にも同様の主張をしている。

 発言をコロコロ変えるトランプ大統領だ。また中国への態度が一変する可能性はあるが、2日にはウクライナについても、巡航ミサイル「トマホーク」の供与について「検討していない」とソッポ。一時は供与に前向きだったのに、10月にロシアのプーチン大統領と電話会談後、態度を一転させている。王様のような専制君主になりたいトランプ大統領である。やはり習近平主席やプーチン大統領との親和性が高い。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし