恨みを感じた人、出来事、自分…「ゆるせない」を「ゆるす」と見えること【後編】

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◼️「泣きたいだけ、泣いていい」

 この言葉を聞いたとたん、ミニーは泣きやみました。そして顔を息子の胸に押しつけ、しばらくしてから、こういったのです。

「私より先に死んだことを、ゆるしてあげるわ」

 ミニーの身体に宿っていた悲しみのエネルギーは、まったくどこかへ行ってしまいました。まさに肩の重荷が下りた感じで、軽やかになり、自然な微笑が浮かびました。

 一時間ほどしてから、ミニーは私のもとにやってきて、「泣きたい気持ちは、なくなりました」といいました。私は、「それはすばらしい。でも、泣きたくなったら、泣きたいだけ泣いていいんですよ」と答えました。

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