ミャンマー特殊詐欺拠点から日本人2人保護…渡航少年が陥ったオンラインゲームの危険性

公開日: 更新日:

 ミャンマー東部の特殊詐欺の拠点から宮城県の少年(17)と愛知県の少年(16)が今年1月から2月にかけ、タイ警察によって保護された。2人はいずれもSNSやオンラインゲームを通じて渡航を誘われ、結果として犯罪に加担してしまったとみられている。

「少年2人のうち宮城県の少年は、オンラインゲームで知り合った人物から“向こうに行くといい仕事がある”と誘われ、1月上旬にタイに渡航。その後、特殊詐欺グループの拠点があるミャンマーへ密入国させられました。保護後に少年は“特殊詐欺のかけ子として稼働させられていた”と話しているようです」(社会部記者)

 この事件を受け、坂井学国家公安委員長は今月20日の記者会見で「(SNSやオンラインゲームのやりとりは)危険性があることを十分認識してほしい」と発言。同日、警察庁はオンラインゲームに関する注意喚起を行った。

 警察庁によるとオンラインゲームがきっかけとなった子どもの被害は2019年には65人だったのが23年には89人と1.4倍になっている。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「ほとんどのオンラインゲームには、ボイスチャットやメッセージ交換機能が付随し、匿名の相手と簡単にやりとりできることが悪用される場合があります」と、こう続ける。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  3. 3

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  4. 4

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  5. 5

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  1. 6

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  2. 7

    「イネカネムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  3. 8

    「関東大震災」「阪神大震災」「東日本大震災」発生時のジンクスにネットがザワめく複雑理由

  4. 9

    参院選もデマ情報が飛び交った…SNSの誹謗中傷「発信者情報」を1000円で開示する方法

  5. 10

    コメ増産の切り札として注目「再生二期作」の理想と現実…土地がやせ細るネガティブ要素も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ