「闇バイト」事件多発で“郊外戸建て離れ”…独居老人が「トクリュウ」に狙われないために

公開日: 更新日:

 8月末から関東で頻発している「闇バイト」を実行役とした連続強盗事件。

 今月19日には、横浜市青葉区の住宅に押し入り、75歳男性を殺害し、現金およそ20万円を奪った22歳の自称個人事業主の男が強盗殺人の疑いで逮捕されている。男はSNSでホワイト案件に偽装された闇バイトに応募。ほかに2人の実行犯がいるが、互いに面識のない「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の犯行とみられている。

 いずれも狙われたのは横浜市のほか、さいたま市、所沢市、白井市、船橋市、鎌ケ谷市など、東京近郊の戸建て住宅で暮らす高齢世帯など。

 都市部のマンションが高騰する中、比較的手ごろな郊外の住宅に目が向けられてきたが、強盗団に急襲される恐怖は計り知れず、SNSでは“戸建て離れ”を指摘する声も。

■マンション移住も容易でない

「近年は特殊詐欺犯罪でも銀行員やリフォーム業者を装うなど、アポなし訪問するケースが増えています。強盗事件も当然、高齢独居世帯が狙われやすく短絡的かつ悪質化しています。セキュリティーが甘い戸建てに比べ、防犯対策が強化された分譲マンションの評価がより高まるかもしれません。しかし、移住には少なくない手間と資金が必要です」(不動産アナリスト・長谷川高氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家