「スプーフィング(なりすまし)詐欺」の狡猾手口…警察署などの電話番号から架電、海外アプリを悪用か?

公開日: 更新日:

 末尾の番号は「0110」──。

 警察署などの実在する電話番号から架電し、相手を信用させた上で金銭を詐取する「スプーフィング」(なりすまし)と呼ばれる詐欺が増加しているという。

「犯人はアプリを使用して、実在する警察署などの電話番号を通話相手の端末に表示。相手を信用させた上で『あなたのキャッシュカードが犯罪に使用されている恐れがある』などと惑わし、保釈保証金名目などで金銭を詐取する手口が横行しています」(社会部記者)

 こうした「スプーフィング」詐欺に使用されているアプリは、もともとは「コールセンターなどで、電話の発着信の際にPCを通じて同じ番号を表示させるために開発されたものです」とITジャーナリストの井上トシユキ氏が説明する。

■コロナ禍以降に増加

「コールセンターでは個人情報保護と情報管理のため、会社から貸与された携帯端末などから顧客への発着信を行っています。そのため、センターのPCにインストールしたアプリを介して端末の発着信の番号を統一するんです。コロナ禍以降、テレワークの増加に伴い、そのようなアプリを使用する企業が増えています」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー