闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」

公開日: 更新日:

「最悪の場合、死刑になります」──テレビの情報番組は連日、闇バイト強盗のあくどい手口と刑罰の重さを伝えるが、手を出す連中はいっこうに減らない。減らないどころか、いよいよ凶悪化、低年齢化して、中学生まで捕まった。オレオレや振り込めなど特殊詐欺の出し子・受け子らも増加中で、闇バイト検挙人数は去年の約10%増だった。

 テレビがあれだけキャンペーンしても減らないのはなぜか。そもそも10代、20代はテレビを見ない。お笑いバラエティーやドラマに興味はなく、スポーツもSNS動画で見てしまう。ましてや、闇バイトの危険性を警告しているワイドショーやニュース、報道番組など見るはずもない。

 フジテレビ系のワイドショー「めざまし8」の司会・谷原章介は、「(闇バイトをやってしまっても)早めの出頭。引き返すことに遅いということはない」と呼び掛けるが、番組を見てうなずいているのは中高年だけ。Z世代の4割が闇バイトの求人を見たり、勧誘されたりした経験があるというが、その危うさには気づいていないのが実態だ。

 さらに、「テレビ番組は闇バイトの実態を誤って伝えている」と元警察庁幹部は指摘する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  2. 2

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  3. 3

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  4. 4

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    石狩市民図書館(北海道)鮭、石狩鍋、俳句関連が豊富、新鮮な野菜も買える

  2. 7

    青森県の紅葉名所でクマが箱わな破壊し脱走の仰天…総入れ替えしたばかりだったのに

  3. 8

    クマ出没地域はどこも疲労困憊、我慢の限界…秋田では男女4人襲われ1人死亡3人重傷

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    倉田真由美さん「人生100年もいいけれど、一日一日を悔いなく生きたい」…夫の死を機に死生観・人生観に変化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!