著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

「ホワイト案件」信じ込み闇バイトに…一見適法に見える勧誘文言を真に受けるのは相当危険

公開日: 更新日:

 最近、横浜市青葉区で75歳の男性が殺害され、現金が奪われるという悲しい事件が起こりました。この事件で、22歳の男性が強盗殺人の疑いで逮捕されました。彼は、SNSで見つけた「ホワイト案件」という言葉をきっかけに、この犯罪に関わってしまったようです。

税金を数十万円滞納していたため、短期間でお金を稼げる仕事を探していた」と話している彼は、SNSで「ホワイト案件」という投稿を見つけ、それに応募したところ、指示役とつながったようです。「ホワイト案件」と書いてあったことから、闇バイトなどの「ブラック案件」ではないと信じてしまい、秘匿性が高い通信アプリで個人情報を教えてしまったといいます。途中で、自分が犯罪に加わっていることに気づき、怖くなったといいますが、指示役に個人情報を握られていたため、「断ったら仕返しや家族に危害が加わるかもしれない」と考え、やめることができなかったと話しているそうです。

 仮に「ホワイト案件」のような一見適法にみえる勧誘文言であっても、ネット上の文言を真に受け信じてしまうことは相当危険です。実際に犯罪に加担してしまったり、犯罪への関与から逃れようとしてリンチに遭ってしまう事案もあるようです。違法な活動に巻き込まれる可能性があります。今回の男性が関与した事件は、強盗殺人という無期懲役や死刑しかない極めて重い犯罪です。「ホワイト案件」を信じたと言っても通用しませんし、許されることではないのです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」