日本初の調理冷凍食品って何? 「ニチレイフーズ」に聞いた

公開日: 更新日:

 4月10日は「お弁当始めの日」。この日を制定したニチレイフーズは、今やお弁当に欠かせない冷凍食品のメーカー売り上げ1位を獲得している(業界紙調べ)。

 日本の冷凍食品の始まりは、1920年に北海道森町に魚の冷凍工場(現・ニチレイフーズ森工場)がきっかけ。同地には日本冷凍食品事業発祥之地の記念碑がある。そして日本初の調理冷凍食品を販売したのもニチレイフーズだ。

「54年に発売した温めるだけで食べられる『冷凍茶碗むし』がそれです。おだしと具材が入ったパックを解凍し、器に移して蒸すというもので、当時もっとも簡単なのが蒸し調理だったことから、電子レンジのなかった時代では画期的な冷凍食品でした」(広報担当者)

 冷凍食品が注目されるようになったのが64年に開催された東京オリンピック。

「5000人を超える各国の選手団に対し、安全でおいしい食事を大量に提供するため、選手村の料理長・村上信夫氏(後の帝国ホテル初代総料理長)が当社の冷凍食材を採用しました。利用しやすく品質も保持しやすい規格、大きさを村上シェフと何度も検討し、冷凍野菜や魚の切り身など、品質の高い冷凍食材を選手村に納品したといわれています」(前出の担当者)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  3. 3

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 4

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  5. 5

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  1. 6

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  2. 7

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 8

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  4. 9

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  5. 10

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」