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鈴木宣弘東京大学教授

1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。

(4)多くの農家が潰れるから企業参入促進というおかしさ 間違った「議論の前提」が稲作を崩壊させる

公開日: 更新日:
能登の復旧遅れは移住を促しているのか…(C)日刊ゲンダイ

 現在の日本は短絡的な目先の効率性の追求を強めており、安全保障や多面的機能といった長期的・総合的視点が失われている。これでは、稲作農家を守り、十分なコメ供給を確保できる見込みが立たない。

 今後20年で、基幹的農業従事者数は現在の約120万人から30万人まで激減するため、農… 

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