新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡
新潟県の豪雪地帯の山あいに位置する十日町市竹所に、国内外から注目を集める「奇跡の集落」がある。
スーパーやコンビニへは徒歩では厳しい。冬は雪が5メートル積もることもあり、便利な場所とは言い難い。それでも今、竹所には全国から人々が訪れ、移住者も増えている。
“奇跡”の立役者は、ドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクス氏(82)。1992年、当時5世帯しかなく消滅寸前だった竹所に移住すると、朽ちかけた古民家の改修に次々と着手。伝統的な建築様式を守りながらも、現代の暮らしに馴染む快適住宅へと蘇らせてきた。そんな再生古民家に魅せられる者が後を絶たず、現在、世帯数は、子育て世代を含む15まで増えた。