お金が貯まらない人ほど「食費」を削る?「支出のダウンサイジング」月2万円の固定費削減が30年で720万に化ける現実
こうした見直しを始める前提として、まずは自分が「年間でいくら使っているのか」を正確に把握しなければなりません。よく「まずは家計簿をつけましょう」と言われますが、毎日のレシートを細かく記録する作業は面倒で長続きしないのがオチです。
では、どうすればよいのか。実は、もっと簡単にリアルな生活費を弾き出す方法があります。
お手持ちの銀行通帳をすべて記帳し、1年前の残高と現在の残高、指定した1年間の手取り収入の合計を確認するだけ。
「え、たったそれだけ?」——そう思う人もいるでしょう。
例えば、1年前の通帳残高が1400万円で、現在の残高が1500万円だったとします。貯金は100万円増えました。この1年間の手取り収入の合計が500万円だった場合、手取りの500万円から増えた分の100万円を引いた「400万円」が、あなたが1年間で実際に使ったリアルな支出額です。
毎月の生活費だけに目を奪われていると、年払いの保険料やNHK受信料、あるいは数年に一度の車の買い替えやリフォーム代といった「臨時の大口支出」を見落としかねません。
しかし、この通帳の引き算を使えば、家計簿には表れにくい大きな支出まで丸裸にできます。世間の平均値ではなく、自分自身の「リアルな年間支出」を正確に把握すること。
これが、老後破綻を防ぐ本当のスタートラインなのです。こうして働くことで収入を補い、支出を最適化する。それでもなお、勢いを増す「インフレの波」に対抗するには、現金をただ銀行に眠らせておくだけでは不十分...。
そこで、最終回となる第3回では現金の目減りを防ぎ、資産の寿命を劇的に延ばす「賢い取り崩し戦略」をお伝えします。
(構成=西脇章太/にげば企画)
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