著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

公開日: 更新日:

 皇室典範改正への動きが進んでいる。このままいけば、女性宮家の創設と、旧宮家の養子による皇族復帰が実現されるであろう。ただ、養子案に強く反対する声もあり、実際の法律案が示されないと、その最終的な行方を判断することはできない。

 そうしたなか、国会での議論と世論との間に隔たりがあることが鮮明になっている。世論は女性天皇や女系天皇を容認する傾向が強く、なぜそれが実現しないのか、それについては国民投票で決めるべきではないかという声もあがっている。

 イギリスでは、エリザベス2世が長く女王の座にあった。ヨーロッパの王室では、最近になって、王位は男女を問わず長子が継ぐという原則が確立され、これから続々と女王が誕生する予定になっている。そうしたヨーロッパの動きと日本の今の動きには大きな開きがある。

 現在の皇室典範では、男系での継承が定められており、その点が改正されなければ、女性・女系天皇は生まれない。国民投票も、憲法を改正するときに限られており、皇位の継承をめぐって投票が行われることはない。

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