株価10倍の夢も…再生誘導医薬ベンチャーの「ステムリム」
株式市場は大荒れとなってきました。好調だった米国の景気の悪化を示す経済指標が相次ぎ、NY市場が急落しています。景気悪化を本当に懸念しているというより、高値警戒感で上値が重かった状況から、投機筋に売り崩されている感じです。
しばらく上値の重い展開が続きそうですが、この押し目局面は、年末相場に向けての絶好の買い場となりそうです。
今回ご紹介するのは、8月に東証マザーズに新規上場したバイオベンチャーのステムリム(4599=投資金額約9万円)です。
京都大学の山中伸弥教授の「iPS細胞」など、生きた細胞や組織を用いて、体のさまざまな疾患を治療する「再生医療」が注目を浴びてきました。ステムリムは、生きた細胞や組織を用いることなく、医薬品の投与のみによって、再生医療と同等の治療効果をもつ「再生誘導医薬」を世界初、しかも唯一開発しているバイオベンチャーです。
動物には本来、ケガや病気で損傷し失われた組織を自ら修復し再生する、自己組織再生能力が備わっています。
これは、さまざまな組織に分化することが可能な幹細胞が、生体内に存在するためであり、幹細胞が、損傷組織において、必要に応じた増殖能と分化能を発揮することで組織を修復するのです。