ワークマンの快進撃が止まらない 新業態「#ワークマン女子」にも勝算
新型コロナ禍でもワークマンの快進撃は止まらない。作業服大手の範疇を突き抜けた。
2022年3月期の単独決算は、売上高にあたる営業総収入は前期比7%増の1144億円、純利益は6%増の181億円。過去最高益を見込む。チェーン全店の売上高は6.5%増の1561億円を計画している。
■PBが絶好調
アウトドアやスポーツ向け衣料品を扱う「ワークマンプラス」の出店が増え、利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の販売が好調だ。夏場の天候不順で夏物商品は低迷したが、アウトドア向けの「フィールドコア」や大雨もはじく防水防寒衣料の「イージス」などPBの売り上げが順調に伸びた。
21年9月末の店舗数は1年前より39店増え924店。このうち「ワークマンプラス」は329店、女性向けアウトドア衣料を中心に据えた「#ワークマン女子」は7店となった。
製造小売業(SPA)による商品づくりに拍車がかかる。PB商品の全店売上高に占める割合は、18年の32%から21年4~9月期には前年同期比で3.9ポイント高い58%に達した。「作業服のユニクロ」といわれるほどの影響力を持つようになった。