有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ワークマンの快進撃が止まらない 新業態「#ワークマン女子」にも勝算

公開日: 更新日:

 新型コロナ禍でもワークマンの快進撃は止まらない。作業服大手の範疇を突き抜けた。

 2022年3月期の単独決算は、売上高にあたる営業総収入は前期比7%増の1144億円、純利益は6%増の181億円。過去最高益を見込む。チェーン全店の売上高は6.5%増の1561億円を計画している。

■PBが絶好調

 アウトドアやスポーツ向け衣料品を扱う「ワークマンプラス」の出店が増え、利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の販売が好調だ。夏場の天候不順で夏物商品は低迷したが、アウトドア向けの「フィールドコア」や大雨もはじく防水防寒衣料の「イージス」などPBの売り上げが順調に伸びた。

 21年9月末の店舗数は1年前より39店増え924店。このうち「ワークマンプラス」は329店、女性向けアウトドア衣料を中心に据えた「#ワークマン女子」は7店となった。

 製造小売業(SPA)による商品づくりに拍車がかかる。PB商品の全店売上高に占める割合は、18年の32%から21年4~9月期には前年同期比で3.9ポイント高い58%に達した。「作業服のユニクロ」といわれるほどの影響力を持つようになった。

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