著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

銀行vs証券のファイアウオール規制緩和は第2幕へ…全銀協会長・半沢淳一氏が意欲

公開日: 更新日:

 ただ、「2022年には上場企業についてFW規制の一部が簡素化され、顧客から共有停止の求めがあるまでは非公開情報の共有が認められる新たなオプトアウト制度が導入された。また、どの役職員もグループ内のいずれかひとつの法人が管理する非公開情報にしかアクセスできないというホームベースルールも撤廃された」(メガバンク幹部)という。

 つまり、兼職者は銀行、証券、どちらの非公開情報に対してもアクセスできるようになったわけだ。

 だが、銀行と証券の兼職を阻む要因は残されている。外務員の二重登録禁止規制はその典型だ。この規制は、兼職組織の役職員であったとしても、銀行もしくは証券会社のどちらか一方でしか外務員登録ができないという制度である。これによって、証券会社で外務員登録された営業員は、金融商品取引法により定められた商品のうち、銀行系商品については提案することができない。

 逆に、銀行で外務員登録された営業員は、証券系商品については提案ができない。「銀行系商品と証券系商品のワンストップ提案という銀証兼職の趣旨は、完全に実現されていない」(前出の幹部)という。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢