高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

安倍政権の命運握る過激なスピーチライター

公開日:  更新日:

 安倍晋三首相が「戦後70年談話」でどこまで村山富市元首相の「戦後50年談話」を引き継ぐのか、あるいは引き継がないのか。その歴史修正主義の度合いが、中国、韓国のみならず東南アジアや米欧まで含めた世界的な関心事となりつつある。

 安倍は自ら望んで、4月末の訪米の機会に米議会で演説する予定を立てた。しかし、米国の在郷軍人団体は「かつての戦争への明確な反省を表明するのでなければ、ルーズベルトが立ったのと同じ演壇に立たせるわけにはいかない」とまで言ってロビー活動を行っている状況だ。はたして米中韓をはじめ世界と安倍取り巻きの右翼とを同時に満足させるような巧妙な表現を見いだせるのだろうか。

 そこで注目されるのが、安倍のスピーチライターである谷口智彦内閣官房参与の能力である。ある自民党議員が言う。

「五輪招致のスピーチで、福島原発事故が『アンダー・コントロール』だと言わせたのは彼。これで安倍は嘘つきということになってしまった。先の中東訪問でのカイロでのスピーチで、言わなくてもいい『ISIL(イスラム国)と戦う周辺諸国に2億ドルを支援する』という刺激的な一句を盛り込んだのも彼で、それが結果的に後藤さんたちの命が奪われることにつながった。ド右翼の谷口が、外務省の口出しを一切遮断して、勝手に安倍の思いを増幅して過激なことを言わせ、国際的孤立を招いている」

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