田岡俊次
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田岡俊次軍事評論家、ジャーナリスト

1941年生まれ。早大卒業後、朝日新聞社。米ジョージタウン大戦略国際問題研究所(CSIS)主任研究員兼同大学外交学部講師、朝日新聞編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)客員研究員、「AERA」副編集長兼シニアスタッフライターなどを歴任。著書に「戦略の条件」など。

<第1回>中国の軍事費急増は脅威ではない

公開日: 更新日:

 国民の猛反対にもかかわらず、安倍政権がゴリ押ししようとしている安保法制は法理論上、欠陥だらけのむちゃくちゃなものだが、問題はそれだけではない。政府がこの法案の根拠にしている安全保障上の必要性についても大きな疑問が投げかけられている。軍事ジャーナリストの田岡俊次さんに聞いてみた。

■経済発展の方がはるかに重要

――安保法制がなぜ、必要か。よく言われるのが中国の人民解放軍はこんなに膨張しているぞ、という論調です。この間の抗日戦争70周年軍事パレードでも、そんな思いを抱いた人が多いんじゃないですか?

 あれは中国の思惑が外れましたね。主要国で首脳が出席したのはロシアと韓国だけで、米欧は外相や大使を出した。戦争において重要なのは、兵器の数や質よりは勝ちそうな側につくという政治的な判断です。中国が戦勝国になったのも米国を味方にしたからで、中国戦線においては日本軍は最後まで優勢でした。

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