リークか? 日銀発表前「マイナス金利」報道で広がる噂
「誰かのリークだったのか」「インサイダーにあたるのか」――
1月29日の午後0時23~24分に奇妙なニュースが流れた。日銀は「マイナス金利政策の導入の議論に入った」という内容で、日経電子版などが報じた。
ところが、この時間帯は、まだ日銀で金融政策決定会合が続いていた。日銀の資料によると、終了は午後0時31分。マイナス金利の公表は同38分だ。公表より約15分も前に重要情報がメディアに流れたのだ。
「リークだと思いましたよ」(株式アナリストの黒岩泰氏)
3日の国会でも、この問題は追及された。民主党の玉木雄一郎議員が、日銀の黒田東彦総裁に問いただしたのである。黒田総裁は「臆測に基づく可能性を含めて調査する」とシレッと答えたが、日本の金融政策を左右する機密情報が事前に漏れたのは明らかで、コトは深刻だ。