水面下に強力援軍 小池百合子氏“狂乱出馬”で自民崩壊危機
東京都知事選(14日告示、31日投開票)はグチャグチャの分裂選挙の様相を帯びてきた。推薦をめぐって自民党都連とやり合っていた小池百合子元防衛相は6日、シビレを切らして正式に立候補を表明。推薦なしでの出馬を宣言した。破れかぶれなのか、冷や飯食い続きで一線を越えてしまったのか。
会見した小池氏は、参院選後まで結論を先送りした都連を「どこで何を決めているか不透明だ」「ブラックボックスのよう」などと猛批判。真っ向からケンカを売った。都議団にも矛先を向け、選挙公約として〈都議会の冒頭解散〉〈利権追及チームの設置〉〈舛添問題第三者委員会設置〉を挙げた。
〈冒頭解散〉は議会側が知事を不信任とした場合に限られる。元岩手県知事の増田寛也氏の擁立を目指す都議団との対決姿勢を鮮明にする狙いだ。〈利権追及〉は小池氏を毛嫌いする東京五輪組織委の森喜朗会長を念頭に置いたものだろう。そして、〈舛添問題〉。舛添要一前知事を担ぎ出した自公の製造者責任を、蒸し返そうというハラなのだ。