「バーディー推進大会」なのに“2日で1ケタアンダー”のプロはヘタクソなのか、それとも?
【ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント】2日目
今週と来週の2大会は北海道の苫小牧で同一主催者による新規開催2連戦。今大会の賞金総額(6000万円・優勝1200万円)は国内ツアーでは下から2番目だが、大会名にもあるように「どうぞバーディーを取ってください」という設定だ。
距離が短く、主催者の「優勝スコアは50アンダー出てもいい」という意向から、ピン位置は左右に切られず、2日目は、前夜の降雨でグリーン上でボールはビタビタ止まった。選手はピンをデッドに狙い、この日も60台のスコアを連発。62で回った比嘉一貴が通算17アンダーで首位に立ち、2ケタアンダーで3日目へ進む者が36人もいた。
そんな「バーディー推進大会」だけに、予選カットラインは異例の通算8アンダーとなったが、一方で2日間プレーして5アンダーにも届かない選手が30人(アマ1人を除く)もいた。なぜか。
ツアー関係者がいう。
「距離が短くてもティーショットでドライバーを使う者はいるし、ウッドやアイアンでも100%フェアウエーのベストポジションに置けるわけではない。しかも北海道は洋芝ですから、ラフに入れたら距離感がとても難しい。この日は前夜の雨でラフは水を含んでいましたしね。フェアウエーからピンを狙うショットだって、1、2メートル以内にビタビタ寄るわけではない。4、5メートル以上のパットが何発も入らなければ1日に9とか10アンダーなんて出ませんよ。グリーンもソフトでやや重く、タッチが合わせづらい選手も多かったかもしれません。やさしいセッティングのコースでも、結局はパット次第ですよ」(ツアー関係者)