混迷の都知事選 小池百合子氏“先出しジャンケン”で高笑い
5日、小池百合子元防衛相は自民党都連会長の石原伸晃経再相と20分ほど会談し、正式に推薦願を提出。石原氏は受理したものの、結論を参院選後に先送りした。都議団が岩手県知事も務めた増田寛也元総務相の擁立にこだわっているからだ。
「“小池嫌い”の都議団は、扱いやすい増田さんに白羽の矢を立てたのですが、増田さんは知名度も人気も小池百合子と勝負にならない。この週末の世論調査で最も支持された人を“恨みっこなし”で推薦候補にする予定だったのに、フタを開けたらトップが小池だったのでウヤムヤになった。結局、参院選への悪影響を避ける狙いで結論を棚上げしたものの、かえってテレビやスポーツ紙が小池を追いかけ回して連日取り上げている。露出が高まった小池にしてみれば、してやったりの展開です」(都政関係者)
自民の思惑とは裏腹に、自民vs小池の構図が鮮明になるにつれ、小池氏に同情票が集まっている格好なのだ。世論に敏感な小池氏は、自民の支援なしでも出馬する姿勢を一層強めている。