著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

「話せばわかる」ではなく「話せばもめる」…あえて“伝えない”ことの重要性

公開日: 更新日:

 すばらしい映画を見ました。「みんな、おしゃべり!」です。ラジオで評判を聞いたので見てきました。言葉とは、伝えるとは、大げさですが言語とは? 人間同士、心が通じ合うとは? 深い深いテーマに挑んだ傑作です。

 関東の某所で電器店を営む、ろうあ者の古賀さんが主人公です。ささいなことから外国の人たちともめてしまいます。通訳に入る人が忖度して言葉を選んで伝えれば表面的なその場しのぎの解決に!そのまま直接翻訳すれば全員が興奮状態に! 伝えなければならないことを伝え、しっかりと意見をぶつければ、溝がどんどん深まります。

 そして後半、ある事件が起こり、映画の字幕が全く出なくなります。そこから問題は一気に解決に向かいます。「話せばわかる」ではなく、「話せばもめる」「話そうとするな」「日常の普通」でわかり合える。

 私なりの解釈ですが、これがこの映画のメッセージでしょうか。この映画では、たまたま「外国人」というコミュニケーションの壁を設定していますが、我々も日常で「わかり合えない人」とは頻繁に遭遇しています。医者などはその典型です。などというと、「わかってくれないのは医者の方でしょ! こっちはちゃんと説明してるのに!」と多くの患者さんに叱られるでしょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市事務所が「疑惑のデパート」になってきた…総理大臣の「名前」「イメージ」利用し商売する不可解

  2. 2

    新庄監督またチクリも…上沢直之に選手や関係者が同情するワケ 日本ハム提示「1億7000万円未満」説まで浮上

  3. 3

    五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年

  4. 4

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  5. 5

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  1. 6

    無邪気過ぎる“激ヤバ”高市外交が世界に恥さらし…首相は英国で、進次郎氏はインドネシアでやらかし大炎上

  2. 7

    アルバム『リボルバー』はライブから解放されて最新技術とワチャワチャ格闘した一枚

  3. 8

    米国内調査結果で驚きの結果…W杯期間中の主役はメッシでもC・ロナウドでもなく大谷翔平だった!

  4. 9

    日々の活力は妻の「オーダーメイド」の卵焼き。そして専大松戸から今年プロ志望届を出す3年生はゼロ

  5. 10

    「ペチュニア」と「キンギョソウ」が見頃を迎えた花と緑のテーマパーク「東京ドイツ村」入場券を5組10人にプレゼント