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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

俳優・川口竜也さんは9回目 「大腸がん」は肝臓転移のみなら薬物療法で治る可能性がある

公開日: 更新日:

 抗がん剤によくないイメージを持っている人は少なくないでしょう。しかし、大腸がんは抗がん剤がよく効きます。俳優の川口竜也さんは「9回目の抗がん剤治療」に挑んでいる様子をインスタグラムに投稿。「ここから3、4日はしんどいけど乗り越えたら舞台とライブに邁進します」ととても前向きです。

 大腸を含む消化管の血液は門脈という血管から肝臓に送られるため、大腸の腫瘍も血流に乗って肝臓に流れ着きます。肝臓に転移しやすいゆえんで、転移性肝臓がんの中で最も多いのが大腸がんです。

 肝臓に転移がある大腸がんはステージ4に当てはまりますが、そんな血液の流れから転移が肝臓に限局している場合は、がん細胞が全身に広がっていないと考えられ、原発の大腸がんとともに肝臓の転移も切除することがあります。切除できれば根治が期待でき、5年を超えて延命するようなケースも珍しくありません。

 川口さんは今年5月末に自分で肝臓のあたりの異変に気づいて受診した結果、大腸がんが肝臓に転移しているとの診断を受けたそうです。しかし手術はできず、抗がん剤治療を始め、4回目の治療を終えたところで「肝臓の機能が回復している」と体調がよくなったことを報告されていて、9回目に進んでいるようです。

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