(4)「脳卒中」どのような症状なら救急車を呼ぶべきか
救急搬送が必要な代表的な病気に脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)があります。冬は脳卒中のリスクが高まるといわれており、これからの季節、もっとも気を付けなければならない病気のひとつと言っていいでしょう。
「脳卒中は血圧が上昇すると発症しやすくなります。気温が低下する冬は体内の動脈が収縮し、血圧が上昇します。その結果、血管が破裂しやすくなり脳出血とくも膜下出血が発症しやすくなるのです。また、脳梗塞は夏に多いとされていましたが、最近では冬にも多く、特に75歳以上の高齢者に多いことが報告されています(『NCVC Stroke Registryにおける季節差の解析』国立循環器病研究センター)」
こう話すのは脳神経外科の名医で数多くの脳卒中患者を救ってきた中込忠好・丸ノ内なかごみクリニック院長です。
脳梗塞は体が脱水状態になり血液がドロドロになると起きやすくなりますが、中込院長によると冬は乾燥や水分補給の減少により、体が脱水状態になりやすいとのこと。特に高齢者はトイレの心配から、水分摂取を控えがちになるため要注意だそうです。


















