高齢者はガムを噛め? 健康寿命を延ばし認知や身体機能にも好影響

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 世界有数の超高齢社会のニッポン。健康寿命を延ばすには、日々の生活習慣が重要だが、意外に見落とされがちなのは「噛む力」。最近の研究では、ガムを噛む習慣がある高齢者は口腔機能だけでなく認知機能や身体機能も高い傾向にあることが明らかになっている。自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京都中央区)の木村陽介院長に話を聞いた。

「ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口腔内の環境が改善します。唾液は再石灰化を促すミネラルや特殊なタンパク質が含まれていて、虫歯予防にもつながります。また、噛む動作は脳を刺激し、ドーパミンの分泌を促すことで集中力や認知機能の向上にも寄与すると考えられています」

 製菓大手と大学の共同研究によると、ガムを噛む習慣がある高齢者は、握力や片足立ちの時間などの身体機能も高く、オーラルフレイル(口腔機能の衰え)の有病率が約42%も低いことが報告されている。研究は65歳以上の自立高齢者1474人を対象に、週に30分以上ガムを噛んでいる群とそうでない群に分けて、さまざまな健康状態を比較した。また、ガムを噛む習慣のある高齢者は、噛む力が維持されることで食事や会話がスムーズになり、社会的なつながりを持ちやすくなることも影響していると考えられている。

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