激しい応酬で完敗 前川氏に“倍返し”された菅長官の赤っ恥
理路整然とリアリティーある説明をする前川氏に菅長官はグーの音も出ず、終始、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。
■語るに落ちる「加計の目的は金儲け」
その上、前川氏は杉田副長官による天下り問題の隠蔽工作を証言。再就職等監視委員会への資料提出に先立つ昨年12月の杉田副長官との面会で、「〈他府省に関わるものは出すな〉と杉田氏から指示があった」とし、文科省がトカゲの尻尾切りに遭ったと明かし、菅長官の仏頂面はみるみる凍りついた。
メモも見ずに淡々と話す前川氏にペースを乱され、山本大臣の棒読み答弁はエスカレートし、発言内容も錯綜。獣医学部新設を正当化して「需要はハッキリあります」と言ったそばから、「需給の量や数をハッキリ示すなんて無理。市場メカニズムで決まっていくしかない」と口にした。
「目が点になりました。資本の論理が先に来る企業と、教育や人材養成が目的の大学を同次元で考えているのでしょう。加計学園が金儲け目的だとバラしたも同然で、語るに落ちた」(前出の寺脇研氏)
アベ自民はいまごろ、前川氏を敵に回したことを後悔しているに違いない。