経産省に振り回される東芝再建 “国策”の罠と最悪シナリオ

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  ――東芝の綱川智社長の判断は?

 綱川社長はメディカル出身で、半導体のことなど分からないのが現実です。二転三転する売却話をさばけるはずがありません。そもそも東芝が5000億円もの債務超過に陥ったのは原発ビジネスの失敗が原因です。その穴を埋めるために営業利益の9割を占める半導体を売却するのはおかしな話です。

  ―――大西さんは著書「東芝 原子力敗戦」(文芸春秋)で、東芝が国に操られるように原発ビジネスにのめり込んでいった過程を克明に描いています。

 経産省は輸出促進のため、原子力に目をつけたのです。自動車や電機はもはや売れない。何かないか……と探した結果、日本のインフラを途上国に持っていくことを思いついたのです。国内は原発を新設できるような環境にはなかったし、このままでは技術の継承もできない。国内の原発産業を維持するためにも海外に打って出る判断をしたのです。

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