立岩陽一郎
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立岩陽一郎

ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。

権力によるジャーナリスト排撃の動きは日本でも始まっている

公開日:

「ジャーナリズムは犯罪ではない」

 壇上に並ぶ人々がそう英語で書かれた横断幕を掲げた。その後ろの大きなスクリーンに2人の男性の顔が映し出された。「ジャーナリズムは犯罪ではない」とは当然のことだが、そう書かざるを得ない状況がある。

 これは10月5日から7日にかけて韓国のソウルで開かれたアジア調査報道会議の夕食会での出来事だ。

 2人の男性は、ミャンマーで逮捕され懲役刑を言い渡されたロイターの記者だ。会議に参加した、アジアを中心に48カ国からのジャーナリスト440人が2人の釈放を求めた。

 ジャーナリストと言っても、そこには「安倍総理とツーカーだ」などと豪語するような政治屋記者はいない。そういうヤカラは世界ではジャーナリストとは言わない。いずれも、権力の監視を旨として、政府からのリークに頼らず、自分の力で情報を入手する調査報道の猛者たちだ。だから参加者にとって、2人の男性は他人事ではない。それに実際、参加者の中には、過去に逮捕され拷問を受けた者もいる。全員でジャーナリストが国境を越えて協力し合うことを確認した。

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