孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

報道の自由が失われた日本 政権に媚びるメディアにも責任

公開日:

「報道の自由」がない国に民主主義はない。国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)が4月に公表した2018年の「報道の自由度ランキング」によると、調査対象の180カ国・地域のうち、日本は67位だった。主要7カ国(G7)では最下位であり、もはや「日本は民主主義国家ではない」と宣告されたようなものだ。

 これは安倍政権の異常ともいうべき報道機関の締め付けが背景にあるが、その政権に唯々諾々と媚びている大手メディアの責任も大きいだろう。

 国民の多くは、リベラル系の朝日新聞は「頑張っている」というイメージを抱いているだろう。しかし、近年の報道姿勢を見ていると疑問を抱かざるを得ない。

 例えば、朝日新聞デジタルは、自民党の甘利明選対委員長の発言として、トランプ大統領が「シンゾーは(オレを)説得する天才だな」と語っていたという記事を掲載した。日米首脳会談で、安倍首相が在日米軍の駐留経費を日本側が約7割を負担しているとトランプ大統領に説明した際のエピソードのようだが、この記事には強い違和感を感じた。

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