孫崎享
著者のコラム一覧
孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

トランプ大統領にとって今や日本は中国と同じ“仮想敵国”

公開日:

 米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、トランプ大統領がフリーマン副編集長に対し、「日本の指導者との良い関係が終わる」との警告を発したという。同紙はさらに、「トランプ米大統領が貿易赤字の削減に向け、対日圧力の強化に意欲をみせている」とも伝えた。

 振り返ってみれば、こうした警告はこれが初めてではない。

 米紙ワシントン・ポストも、トランプ大統領が6月にホワイトハウスで安倍首相と会談した際、「(第2次大戦の)真珠湾攻撃を忘れないぞ」と前置きした上で、難航している通商問題の協議を始めた、と報じている。異例の発言の背景として、産経新聞は〈対日貿易赤字の削減を目指し圧力を強める狙いがありそうだ〉と解説していた。

 日本ではあまり報道されていないが、米国とメキシコは貿易協議を行い、メキシコでの生産自動車の部品の75%を北米域内で生産しなければ、米国内に無税で輸出はできないことになった。これはトヨタなど、日本企業が主たる対象だ。つまり、トランプは明確に日本を標的として貿易政策を展開しようとしているのだ。

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