小俣一平
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小俣一平

1952年生まれ。武蔵野大学客員教授、元NHK社会部記者。疑獄事件からトイレ探検までフィールドは硬軟無限大。老人力同盟事務局長。 著書は、「新聞・テレビは信頼を取り戻せるか」無念は力」「ロッキード秘録「消えた警官」「『トイレ探検隊』がゆく!」など。

安田純平さん問題 誰かが紛争地に行かねば何も伝わらない

公開日: 更新日:

 安田純平さん(44)が無事に解放された。これほどうれしいことはない。

 最初の情報が飛び込んできた23日の夜はくしくも、2003年、イラク戦争に従軍した元朝日新聞記者・野嶋剛さんの「戦争報道」をテーマにした若いジャーナリスト志望者向けの講義を聞かせてもらったばかりだった。

 野嶋さんは、「記者を保護するルールが壊れたのが中東の紛争だ」と指摘し、犠牲になった橋田信介さん、山本美香さん、後藤健二さん、それに安否が気遣われる安田さんの名前を挙げながら、危険地帯と分かっていても現地に行き、そこで何が起きているのか取材し、記事を書き、伝えることの重要性と、なぜ記者になるのかを若者たちに問いかけていた。

 その話を聞きながら思い出したのが、橋田さんに「記者証」を発行した日刊ゲンダイの話だった。イラク戦争の時、橋田さんが日刊ゲンダイに来て、懇意にしていた担当者に「サマワの自衛隊基地取材のための記者証を出してもらえないか」と。橋田さんは民放テレビによく出演していたので、「テレビ局では出さないんですか」と聞くと、「取材報告は採用されるけど、恒常的な取材の保証をする記者証は出せないと言われたんです」。

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