孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

公開日: 更新日:

 沖縄県民が米軍基地の辺野古での建設に反対の理由の一つが、サンゴなどの自然環境破壊の懸念である。従って政府要人が環境保護について、どのように考えているかは非常に重要なことだ。

 安倍首相は今年初回のNHK日曜討論(6日)で、こう発言した。

「土砂が投入されている映像がございましたが、土砂を投入していくにあたってですね、あそこのサンゴについては移しております」

 県民にとって関心が高い希少なサンゴの「移植」が事実であれば、この発言の意味は重い。ところが、この発言を検証した「琉球新報」は9日付の社説で、〈首相サンゴ移植発言 フェイク発信許されない〉と題してこう報じた。

〈現在、土砂が投入されている区域ではサンゴの移植は行われていない。埋め立て海域全体で約7万4千群体の移植が必要で、終わっているのは別の区域の9群体のみだ〉

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