吉富有治
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吉富有治ジャーナリスト

1957年、愛媛県生まれ。大阪在住。金融専門誌、写真週刊誌「FRIDAY」の記者などを経てフリー。地方自治を中心に取材し、テレビのコメンテーターや雑誌などに寄稿。著書に「大阪破産からの再生」など。

維新ニンマリ…辰巳琢郎氏「固辞」で自民対抗馬振り出しに

公開日: 更新日:

 松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長がダブル辞職し、市長選と知事選に入れ替わって出馬するクロス選が統一地方選前半戦の来月7日に実施される。公費の無駄遣い批判をかわす思惑から生まれたこのクロス選、とかく評判が悪い。

 維新の支持者も「意味不明」と首をかしげ、関西財界から「住民不在の判断といわれても致し方ない」(関西経済同友会の黒田章裕代表幹事)と批判される始末。揚げ句、この“奇策”について自民党の岸田政調会長も「何のためにそのような複雑なことをするのか、理解できない」と一刀両断。疑問視は当然で、このクロス選は公職選挙法の立法趣旨から逸脱している疑いがあるのだ。

 公選法259条2項は、出直し選の任期に関しての例外規定である。相手陣営の準備が間に合わないうちに不意打ち辞職し、再選して新たに任期4年を得るようでは選挙制度は崩れる。そこで当選しても任期は辞任前のままとクギを刺し、任期延長を狙った悪意ある出直し選を禁じたものと解されている。クロス選は公選法の抜け穴を利用したもので、脱法行為と呼ばれても仕方がない。再び知事と市長が示し合わせ、同じ手口で辞職と入れ替え選を繰り返し、そのたびに4年の任期を手にしないとも限らない。

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