溝口敦
著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

「アポ電強盗」一部が暴力化 オレオレ詐欺と兼業ではない

公開日: 更新日:

 東京の江東区東陽や渋谷区笹塚、初台などで発生した「アポ電強盗」が話題になっている。「オレ、オレ」と息子のふりをし、自宅に保管する現金の額を確かめてから強盗に押し入る手口らしいが、これは「オレオレ詐欺」との兼業ではないか、という見立てさえ出ている。

 ただし、この見立てが成り立つためにはいくつかの条件、加害者側の事情がある場合に限られる。1つはオレオレ詐欺の「かけ子」が電話で親などをだました後、家に出向いて現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」役を調達できなかった時。もう1つは、よほど資金繰りに窮して一刻も早く現金を手にしたかった時。

 オレオレ詐欺の実行犯が、前記2つの事情に迫られていれば兼業説も成り立つだろうが、彼らを取り巻く環境がそれほど切迫しているとは思えない。

 オレオレ詐欺はだましに電話を使うことで、完全に被害者から姿を隠せる犯罪である。IP電話を使うことで、被害者側電話機のナンバーディスプレーにさえ、思い通りに偽の電話番号を表示できる。

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