神戸山口組組長の「タマ」が再び狙われる? 金銭トラブルで自宅差し押さえられ、強制退去の可能性

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 強制退去となるのか──。

 6代目山口組から一方的に「抗争終結宣言」を告げられ、その動向が注目される神戸山口組の井上邦雄組長(76)。今も自宅で「籠城」を続けているが、神戸地裁が今年1月下旬、組長宅の強制競売を開始し、神戸市北区の土地と建物を差し押さえていたことが分かった。

 強制競売は、井上組長らに損害賠償を求める東京のコンサルティング会社側が申し立てた。井上組長は、元傘下組員のトラブルを巡る民事訴訟で暴力団対策法に基づく代表者責任を問われ、大阪高裁から約2億7400万円の損害賠償を命じられている。組長側は高裁判決を不服として上告受理を申し立てているが、賠償判決が確定し、支払いがなければ強制退去となる可能性がある。

 金銭トラブルの概要はこうだ。

 2020年、コンサル会社代表は、金融ブローカーから「京都に最強の資産家がいて、10億円くらい貸してくれる」と組員を紹介された。「資産家」を装った組員は「金融ブローカーの借金2億5000万円を肩代わりすれば、10億円融資する」と説明。代表は組員の指示に従って指定口座に送金したが、融資は実行されなかった。代表が返金を求めると、組員は「ウチの組織に何か文句あんのか」と脅し、応じなかった。

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