有森隆
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有森隆ジャーナリスト

30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし取材・執筆中。「『ゴーン神話(マジック)』の終焉 日産を覆う不安の正体」(「月刊現代」2006年12月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号)などを執筆。「日産 独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜」(さくら舎)を3月に上梓。

大塚家具<下>父娘共倒れでアリババグループの一員になる日

公開日: 更新日:

 大塚家具はかつて、多額の現預金を持つキャッシュリッチな企業だった。「現金及び現金同等物の期末残高」は14年末で115億円あった。大塚久美子が創業者の父・勝久から経営権を奪取して以降、これが急速に減り、17年末には18億円と底をついた。

 16年12月期決算の最終赤字は45億円、17年に同72億円と連続して赤字に転落したのに加え、40円だった年間配当を15、16年とも80円に倍増させたのが原因だ。あろうことか17年は業績が水面下なのにもかかわらず、年40円の配当を実施。16年には100万株の自社株買いを行うなど、株主に色目を使った揚げ句、内部資金を流出させた。

 久美子は勝久とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)の過程で、年間配当を80円と、従来の2倍にする株式還元策を打ち出した。株主をつなぎ留めるための増配策だった。

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