武田賴政
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武田賴政ノンフィクション作家

1958年、浜松市生まれ。専門月刊誌「航空ジャーナル」を経て、88年にフリー。オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件の全容をスクープ。大相撲の八百長告発記事で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞」受賞。新著「真・輪島伝 番外の人」を28日に上梓。

操縦士が低酸素症を頻発 OBOGS不具合原因は未解明のまま

公開日: 更新日:

 航空自衛隊のF35A戦闘機が墜落した原因として、空自内では当初から「空間識失調」(バーティゴ)が有力視されていた。今月10日に公表された推定原因に見るように、外形的には暗闇の中で機体姿勢を錯誤するというバーティゴの要件は整っている。

 その一方、報告書の「要因分析」の中で、強く否定している要素がある。「低酸素症」についてだ。

〈操縦者の意識喪失や機体の異常が発生した可能性については、低高度に下がる中で短時間のうちに低酸素状態による意識喪失に陥ることは考えられず〉

 こう記述があり、パイロットの交信も正常だったのだから、その可能性は極めて低いと推定している。

 低酸素症は、吸気中の酸素が減少することで脳内に酸素が行き渡らなくなり、やがて意識を喪失する症状だ。今回の事故は約9500メートルの高さからわずか約30秒で海に墜落しているため、酸素マスクが必要ない低高度に当たり、症状が表れないとしている。

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