2人は日本を標的にする5454諜報部隊の「木蘭花組」に従事

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【ケース③】埼玉・佐々木悦子さん(27)【ケース④】山梨・山本美保さん(20)

 平壌駅から東へ約6キロ。日本を攻撃目標とした諜報活動を主な任務とする「5454部隊」が置かれている。高さ5メートルのコンクリート壁に囲まれた敷地は8平方キロに広がる。内部には落下傘訓練用の鉄塔のほか、商店、畑や小川もある。正門横の本庁舎2階には日本から飛んでくる電波(テレビ・ラジオを含む)を傍受する通信局が設置され、佐々木悦子さん(失踪当時27)、山本美保さん(同20)ら拉致被害者が通信傍受や翻訳作業に従事している。

 佐々木さんが埼玉県浦和市で姿を消したのは1991年4月22日。銀行でパートをしていた佐々木さんは普段通りに自宅を出たが、実はこの日は職場に休暇届を出していた。

 同僚には「誰かから電話があったら、席を外していると言って」と頼んでいる。知人におびき出されたのは明らかだ。

 3年後の94年7月、5454部隊の通信局で佐々木さんを目撃したのが脱北者のK氏だ。

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