伊藤惇夫
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伊藤惇夫政治アナリスト

1948年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業後、自民党本部事務局に勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党の事務局長などを歴任。「新党請負人」と呼ばれる。執筆、テレビ・コメンテーターなど幅広い分野で活躍中。

安倍1強は自民党から言論の自由さえ奪った

公開日: 更新日:

 「麻生さん、なんてバカなことを……」

 雑談中、自民党の中堅議員で社会保障の専門家が呟いた。「それをはっきり言えばいいだろ」と言うと、その某議員、こう答えた。

「いやー、言えないよ。そんなこと言ったら大変な目に遭うから」 

「年金2000万円赤字」問題で、安倍政権も自民党も大慌て。「100年安心」は制度自体のことで、受給者の「安心」ではなかったことがバレたわけだから、国民が怒るのも無理はない。問題を“炎上”させているのは麻生財務相の一連の言動だ。初めは金融審議会・ワーキンググループの報告書を読んでもいないのに評価したかと思えば、批判が高まると「受け取らない」と言いだし、自身が年金をもらっているかも知らないと言い放つ。一方の自民党も意味不明の「強く抗議する」とかなんとか。


 不思議なのは、自民党内から、あまりにも拙劣な一連の対応に対し疑問や批判の声がほとんど聞こえてこないことだ。前述の中堅議員のように陰で批判している者は少なくないらしい。だが、そうした声がほとんど外に出てこない。「大変な目に遭う」からだ。今の自民党は「安倍1強」下で、言論の自由すらなくなりつつあるのかもしれない。

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