伊藤惇夫
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伊藤惇夫政治アナリスト

1948年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業後、自民党本部事務局に勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党の事務局長などを歴任。「新党請負人」と呼ばれる。執筆、テレビ・コメンテーターなど幅広い分野で活躍中。

後藤田正晴の危惧が現実に 外交とはゴマスリではない

公開日: 更新日:

「おい君、もしアメリカが日本か中国の、どちらかを選ばなければならなくなった時、どちらを選ぶと思う?」

 もう、十数年前、まだ健在だった後藤田正晴から、いきなりこんな質問を受けたことがある。「同盟関係もあるから日本じゃないですか」と答えると、後藤田はこう言った。

「そうとも限らんぞ。アメリカから見たら中国は13億のマーケット。日本はその10分の1に過ぎない。国家がぎりぎりの選択を迫られた時、何を基準に判断するか。自国の利益、国益だ。外交とはそういう冷徹な論理で動くもの。日本もそのことをしっかり肝に銘じて外交をやらないと」

 後藤田の危惧したことが今、現実の脅威となりつつある。

 来日したアメリカ・トランプ大統領に対する安倍総理の、過剰接待、というか「ゴマすり」ぶりは、見ているほうが恥ずかしくなるほど。「日米は世界で最も緊密な関係」(安倍総理)というより、「日本は世界で最も忠実な米国の僕」であることをそれこそ世界にさらけ出したようなもの。まるで宗主国の君主をお迎えする属国の領主だ。

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