立岩陽一郎
著者のコラム一覧
立岩陽一郎

ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職し、17年からフリーランスとして活動。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「ニュースのタネ」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。ニコニコ動画でも「ファクトチェック・ニッポン」の配信を開始。

参議院選挙の最大の敗者は「事実」という深刻な事態

公開日: 更新日:

 参議院選挙が終わった。多くのものが負けた選挙だったという印象だ。まず投票率の低さは有権者の負けであり、政治の負けであり、日本の民主主義の負けと言えるだろう。1人区の状況を見れば野党共闘は負けだろうし、議席を減らした自民党も負けだろう。しかし、そうした「負け」の中でも最も顕著な負けは、「事実」だろう。事実が敗北した選挙だった。

 この選挙でも政治家の発言などについて事実を確認するファクトチェックが行われた。私は学生や主婦の方とともに党首の発言などを確認した。そして、「大阪では高校私学から幼稚園、保育園の無償化を実現している」という、日本維新の会松井一郎代表の主張について「不正確」と指摘した。調べてみると、高校については所得制限付きながら主張通り無償化は実現していたが、幼稚園、保育園については完全に近い形で無償化をしている市町村は全体の20%に満たなかったからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    甲子園ドラフト候補「行きたい球団」「行きたくない球団」

  2. 2

    韓国が切り札で反撃 安倍首相の嘘が招いた“東京五輪潰し”

  3. 3

    未浄化下水広がる“肥溜めトライアスロン”に選手は戦々恐々

  4. 4

    兵庫・明石商監督に聞いた データ分析のチーム強化の労苦

  5. 5

    舘ひろし氏「太平洋戦争はエリートが犯した失敗の宝庫」

  6. 6

    靖国参拝で改めて認識 進次郎氏の軽薄さとメディアの劣化

  7. 7

    引きこもりだった大学生が「しょぼい喫茶店」を始めるまで

  8. 8

    北朝鮮ミサイル発射を傍観するトランプ大統領“本当の狙い”

  9. 9

    セレブ子弟集まる青学初等部に残る“ボスママ戦争”の後遺症

  10. 10

    香取慎吾の出演を認めさせた 萩本欽一&ジャニー社長の絆

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る