れいわ奇跡の躍進 山本太郎「政権を狙いに行く」の現実味

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 今回の参院選で最大の勝利者は間違いなく、「れいわ新選組」の山本太郎代表だ。

 4月の結党から3カ月余りで臨んだ選挙戦。メディアは「諸派」扱いで、公示直後の情勢調査では「比例で議席獲得の可能性もある」とチョコッと触れる程度だった。その逆境をはね返したのは、政治に風穴をあける山本氏の破壊力だ。

 街頭演説会は山本氏の熱弁目当てに聴衆が黒山の人だかり。その熱気はSNSを中心に拡散し、支援は日を追うごとに凄まじい勢いで拡大。結果、220万票を獲得し、2議席を獲得する大躍進に至った。

 その上、比例で優先的に当選する「特定枠」を使って国会に送り出す2候補は、いずれも重度障害を持つ。舩後靖彦氏(61)は、全身の筋力が低下する難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う。人工呼吸器をつけた全身まひの国会議員の誕生は史上初。2人目の木村英子氏(54)も脳性まひの重度障害があり、介助者の付き添いが必要だ。

 当然、国会は幅広いバリアフリー化が求められる。つまり、文字通り「日本の議会は変わる」。その成り行きは国内はもちろん、海外メディアも大々的に報じるに違いない。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。

「2人の当選は『れいわ』の“弱者救済策”を象徴しています。一般的には『社会的弱者』に含まれる人々が国会に登院し、意見を述べられるようになれば、この国は“優しい社会”になれると思う。デフレ脱却策として消費税の廃止を掲げ、『税金はないところから取るな。あるところから取れ』との訴えは、欧米で台頭する左派ポピュリズムに合致しています。ポピュリズムと言うと聞こえは悪いですが、要は民衆の声をじかに政治に届けること。一握りの富裕層や大企業への優遇策をやめ、弱者保護を充実させ、“下から上”への批判で民主主義を回復させる運動です。れいわの躍進は、ようやく日本も世界的な政治の潮流に追いついた印象です」

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